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私たちの生活を豊かにする未来の宅配便

わたしたちの生活を支える宅配便の仕組みと、再配達をはじめとする現状の課題について理解を深め、生活を豊かにする取り組みのために自分たちができることについて探究する。

学習活動の概要

単元や題材などの目標

近年、宅配便が普及している状況をもとに、荷主から届け先へ確実に荷物を届ける仕組みや工夫について理解するとともに、情報化の進展やそれに伴う日常生活の変化と自己の生き方について考えを深め、生活を豊かにする取組のために自分たちができることをしようとする。

  • 知識・技能
    • 宅配便は、人々の生活と深く関わっている
    • 社会科の運輸での知識と関連させること
  • 思考力・判断力・表現力等
    • 身の回りから課題を発見する力
    • 事実を比較したり関連付けたりして分析する力
    • 相手や目的に応じて表現する力
  • 学びに向かう力、人間性等
    • 探究的な学習を通して、自分の良さに気付いたり、他者を理解したりすること
単元や題材などの学習内容

宅配便と自分の生活との関わりを踏まえながら、物流の仕組みや現在抱えている問題点等について、利用者にインタビューやアンケート等で調べることで、私たちの社会を支えている重要なインフラとなっていることを理解する。

2次では、社会変化に伴って起きている様々な宅配便に関わる課題について調べる。その上で、身近な課題として考えやすい再配達について取り上げ、企業側の工夫を知るとともに、現在の問題点である再配達について、自分たちで解決することを目的に学習を進める。地域の人(利用者)の声や、配達ドライバーの方へのインタビュー等を通して問題の原因を探り、解決策を話し合い、リーフレットやポスター等の制作物を作成する。

3次では、2次で学んだ課題やその解決の工夫を踏まえ、未来の宅配未来の宅配はどのようになっていくのだろうかを考える。未来の社会動向(少子高齢化、地域格差等)について調べるとともに、提供される資料で取組が始まっている未来の宅配についても学び、自分たちなりの未来の宅配について考えを深め、発表資料を作成する。学習の過程において、宅配便の現在及び未来はプログラミングで支えられていることを知り、プログラミングについて体験する学習を行う。

総合的な学習の時間の学習とプログラミング体験との関連

本単元は、学習指導要領第3の2(9)の「第1章総則の第3の1の(3)のイに掲げるプログラミングを体験しながら論理的思考力を⾝に付けるための学習活動を行う場合には、プログラミングを体験することが、探究的な学習の過程に適切に位置付くようにすること。」に基づき指導するものである。

取組が始まっている未来の宅配の事例について学んだ内容を、教育用プログラミングロボットやプログラミング環境を利用して体験する。その活動を通して、より良い宅配の仕組みを実現するために様々な人が試行錯誤して働いていることも感じ、より良い社会づくりに対する関心を持てるようにする。

企業の協力内容
ゲストティーチャー出張授業
  • 宅配ドライバーが行っている効率的な宅配の工夫や、受け取る方に便利になる工夫を伝える。
  • 社会の変化に伴って起きている配達に関する問題を児童に伝えるとともに、企業の工夫や取組を知ってもらう。
資料の提供
  • 荷物を預けてからお届けされる宅配便の仕組み
  • 宅配便に関する情報システム(プログラミング技術の活用によるバーコード等による荷物情報の一元管理や効率的な宅配ルートの構築など)
  • 社会変化によって起きている課題(これまでの宅配モデルの変化、人材不足、環境への悪影響等)
  • ヤマトホールディングス株式会社が考える未来の宅配の姿

学習指導計画例(総時数:35時間)

1次:宅配便の仕組みと、現状の問題点(12時間)
【課題の設定】(3時間)
  • 社会科で学習する運輸(陸上輸送、海上輸送、航空輸送を使って鮮度を保ちながら生産物を国内外の消費地へ届ける工夫)と関連させ、宅配便ついて話し合う。
    • 利用者が毎年増加している。
    • 自宅以外にコンビニでも送ったり受け取ったりできる。
    • 留守による再配達が問題になっているようだ。
  • 私たちのくらしは、宅配便によって、どのように支えられているのだろうか。
    • 利用者はどのように考えているのだろうか。
    • 宅配便は、どのように運ばれているのかな。
    • インターネットで注文すると、翌日に届けてくれるのはどういう仕組みだろう。
【情報の収集】(2時間)
  • 身近な人に宅配便についてアンケート調査をする。
    • アンケートの内容を話し合おう
    • 便利なところと困ったことを聞いてみよう
  • 宅配便の資料等で調べる(ヤマトホールディングス株式会社提供の資料)
    • 荷物を預けてからお届けされるまでの流れ
    • 宅配便に関する情報システム(プログラミング技術の活用によるバーコード等による荷物情報の一元管理や効率的な宅配ルートの構築など)
    • 社会変化によって起きている課題(これまでの宅配モデルの変化、人材不足、環境への悪影響など)
【整理・分析】 (3時間)
  • アンケートや資料の情報を整理しながら、宅配便の便利な仕組みについて考える。
    • 時間指定をして、荷物を届くようにできる
    • 生鮮食品などを店から自宅に送ることができる
    • ネット通販で利用されている
    • ポストに入らない場合は、宅配ロッカーに置いてくれる
    • バーコードの情報によって、全国各地に届く。
    • 宅配が効率的に行えないと、人手不足や環境への悪影響が起こる
【まとめ・表現】(2時間)
  • 宅配便の配達システムや再配達の問題などについてまとめる。
    • 荷物が運ばれる動きを表現する。
    • 再配達で困ることを表現する。
2次:再配達をはじめとする宅配に関する課題を自分たちで解決できないだろうか(11時間)
【課題の設定】(2時間)
  • 再配達をはじめとする宅配に関する課題の解決を考え、実践しよう
    • 宅配に関する課題の中で、自分たちでも解決に貢献できることはなんだろう
    • 身近な再配達の問題を、自分たちの生活の工夫で解決してみよう
    • 時間指定しているのに、なぜ、再配達となるのだろう
    • 自宅以外にも受け取れるのに、なぜ、再配達となるのだろう
    • 利用者の意見を聞いてみよう
【情報の収集】(3時間)
  • 荷物の届け主と受け取り主に、効率的な配達についてアンケート調査をする。
    • アンケートの内容を話し合おう
  • 効率的な配達の工夫について、宅配便の方にインタビューする(ヤマトホールディングス株式会社・ヤマト運輸株式会社の出前授業)
    • 宅配ドライバーが行っている効率的な配達の工夫や、受け取る方に便利になる工夫を知る
    • 社会の変化に伴って起きている配達に関する問題を共有し、企業の工夫や取組を知る
【整理・分析】(2時間)
  • 再配達の原因について考えを深め、解決策を話し合う。
    • 関心を高くすることで解決できることと宅配便の仕組みを変えることで解決できることを区別する。
    • 家族にお願いすること、地域にお願いすることを区別する。
    • 自分たちがすぐにできることと、近い将来に向けてできることを区別する。
【まとめ・表現】(4時間)
  • 再配達を減らすプロジェクトの目的、伝える相手、プロジェクトの方法と内容を明確して、制作物を作成する
    • <家族にお願いすること>
      • 企業が提供しているサービスを活用して、日時指定を行う
      • 自分たちの生活に合った受け取り方を複数考える
    • <地域全体にお願いすること>
      • 宅配を扱う店頭で、リーフレットやポスターで呼びかける
      • 保護者全体や地域の方が、再配達の問題を解決できるように呼びかけよう。
3次:未来の宅配便は、どのような仕組みとなるのだろうか(12時間)

未来の宅配について考え、発表しよう

【課題の設定】
  • 未来の宅配はどのようになるのか、考えてみよう
    • 自動運転車が配達して、好きなときに届けてくれるのかな
    • ドローンで配達するようになるのかな
    • 利用者は、どれくらい増加するのかな
    • どんなことで生活が豊かになるのかな
    • どんな問題点が生じるのかな
    • 生活を豊かにする宅配便とは、どのようなものだろうか
【情報の収集】(3時間)
  • 宅配便の方や身近な人などに、未来の宅配便についてアンケート調査をする。
    • アンケートの内容を話し合おう。
    • 未来の社会に対する期待をまとめてみよう
    • 利用者の期待に応えるための仕組み作りや技術の進歩はあるのかな
  • 未来の宅配便について資料を基に調べる(ヤマトホールディングス株式会社提供の資料)
    • 未来の宅配便が、生活を豊かにする様子を表現したい
    • 未来の宅配便の姿
  • 自動運転ですでに宅配便を届けている実験が行われていることを調査し、自動運転でどのような解決方法があるか考える
    • それらがプログラミングで作られていることを理解する
    • 未来の宅配の姿として自動運転車のプログラミングを体験する(mBot、Tello等の教育用プログラミングロボットや、Scratchなどのプログラミング環境等を活用する)
      • 運転席に人が乗っていないで、荷物を運ぶのはどうしているのだろう
      • 効率的に町を回るにはどのようにプログラムすればいいだろうか
      • ドローンを使った配達は可能だろうか
    • 作成したプログラムは動画等に撮影し、まとめの発表資料の素材とする
プログラミング体験例
目的

未来の宅配の姿として自動運転車のプログラミングを体験する(mBot、Tello等の教育用プログラミングロボットや、Scratchなどのプログラミング環境等を活用する)

実施内容
  • 再配達問題を解決するために、どのように荷物を運ぶかを考える
    • 運転席に人が乗っていないで、荷物を運ぶのはどうしているのだろう
    • 効率的に町を回るにはどのようにプログラムすればいいだろうか
    • ドローンを使った配達は可能だろうか
  • 未来の宅配の姿として自動運転車のプログラミングを体験する(mBot、Tello等の教育用プログラミングロボットや、Scratchなどのプログラミング環境等を活用する)
再配達問題の解決に向けて、児童が考える案を体験できるような教材が望ましい。 自動運転系では、mBotやアーテックロボ、LEGO WeDo等の自動車型のカタチを利用できるプログラミングツールが利用可能。 ドローン宅配になった場合、Tello等の教育用ドローンの活用が考えられる
【整理・分析】(3時間)
  • 社会構造の変化に伴う利用者の期待と未来の宅配の姿を関連付ける
    • 多様な利用者の期待(高齢者、障害者、外国人等)
    • 地域特性に応じた工夫(山間部、住宅過密地等)
    • 多様なライフスタイルに応じた受け取り方(駅前宅配ロッカー、持ち家用宅配ロッカー等)
【まとめ・表現】(6時間)
  • 本単元で学んだことや未来の宅配についての期待やアイデアなどを発表する。(映像などのツールを作成)

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